「Slackフリープランの制限を知りたい」
「自社が有料プランに加入する必要があるのか確認したい」
この記事は、そんな方へ向けて書いています。
先取り結論
- フリープランでも基本機能は十分に使える
- メッセージ閲覧上限数、ファイルストレージが気になる場合は有料プラン加入は要検討
- 有料プランは、メッセージ検索・閲覧、アプリ連携が無制限になる
- 有料プランだと、ファイルストレージはメンバーごとに容量が割り当てられる
- 2022年9月1日から、フリープランの検索メッセージ数・ファイル容量は無制限になるが、過去90日分しかアクセスできなくなる
目次
フリープランの制限はどこまで?
- 過去メッセージの表示範囲が10,000件まで
- アプリの追加が10個まで
- ファイルストレージは、ワークスペースあたり5GBまで
- 音声通話・ビデオ通話・ハドルミーティングは1対1のみ(グループではできない)
過去メッセージの表示範囲が10,000件まで
フリープランでの検索・閲覧できるメッセージ数は過去10,000件までです。
ただし、以下のメッセージはカウントされません。
- 削除したメッセージ
- Slackbotのメッセージ
- 自分に対するDM
メッセージが10,000件と考えると十分にやり取りできるイメージです。
しかし、20名が1日15通メッセージを送信すると1ヶ月分程度しかメッセージを残せません。
また、SlackはやりとりしたPDF等のファイル名も検索できます。ファイル検索をする方は困るタイミングが多くなるでしょう。
以下のような状況が予測されれば、有料プランの加入が必要かもしれません。
- 重要なメッセージをやり取りすることが多い
- 過去のメッセージを確認したいタイミングがある
- 重要なメッセージがすぐに見れないと困る
- ファイル名を検索して見返すことがよくある
※2022年9月1日からは過去90日分のメッセージしか閲覧できなくなります。
アプリの追加が10個まで
GmailやGoogle Driveなど、フリープランでSlackに連携できるアプリは10個までです。
10個を超えると、追加しているアプリを削除しなければ追加できません。
ただし、アプリが10個以上必要になることは稀でしょう。Slackとアプリを連携しても自由度は低く使いづらさを感じることがあります。
- ChatWorkと連携:通知は来るけど画像は反映されない。TO機能やタスク管理もテキストでしか反映されないから結局ChatWorkを開いて確認するしかない。
- Asanaと連携:コメントがあったら通知は来るけど、詳細な確認をしようとするとブラウザが開いて結局そちらで見るしかない。
ChatWorkとSlackを連携
AsanaとChatWorkを連携
Slack上でアプリの機能が使えるわけではなく「通知がくるだけ」なら連携するメリットがほぼありません。
連携するも、結局削除してアプリが10個以上になることは考えにくいです。
それでもアプリを多く使う方は、10個を超えるタイミングで有料プランにアップグレードしましょう。
ワークスペースあたりのファイルストレージは5GBまで
ファイルは以下の5つが含まれます。
- ドキュメント
- 画像
- スクリーンショット
- 音声や動画
フリープランではワークスペース全体(全員の合計)のファイルストレージが5GBを超えると、古いファイルがアーカイブされ閲覧できなくなります。
5GB(=5000MB)がどのくらいかイメージできない方は以下を参考にしてみてください。
動画(1分:175MB程度) | 約30分 |
いらすとやの画像(1枚:100KB程度) | 約50,000枚 |
PSDファイル(レクタングル広告1枚:50MB程度) | 約100枚 |
PPTファイル(スライド10枚程度:1MB程度) | 約5000個 |
PDFファイル(1枚:33KB程度) | 約152,000枚 |
ワークスペース全体で、上記の画像枚数や動画時間を超えると古い順から見れなくなるというイメージです。
ただし累計ではないため、削除したファイルは5GBの容量には含まれません。また、5GBを超えてもアップロードは可能なため「ファイルが送れなくなる」という心配は不要です。
以下のような状況が予測されれば、有料プランの加入が必要かもしれません。
- 重要なファイルを頻繁にやり取りする
- ファイルストレージを気にしながらやりとりするのがストレス
- ファイルがいつでも閲覧できないと困る
2022年9月1日からはフリープランでもファイルストレージは無制限になります。
ただし、過去90日以上経過したファイルについては非表示になるので注意が必要です。
音声通話・ビデオ通話は1対1のみ(グループではできない)
フリープランでは、音声通話・ビデオ通話・ハドルミーティングは1対1でのみ利用できます。
グループ利用は、どの方法であっても有料プランでないとできません。
3人以上でグループ通話をしたい場合は、Google MeetやZoomを活用しましょう。
ベストクラウドでは、ブラウザでスムーズに通話を開始できるGoogle Meetを推奨しています。チャンネル上でリンクを送れば、Slackにアプリを追加せずとも無料で通話可能です。
有料プランの料金比較
フリープラン | スタンダード | プラス | |
月額 | 0円 | 850円/人 | 1600円/人 |
メッセージ検索・閲覧数 | 10,000件まで | 無制限 | 無制限 |
アプリ連携 | 10個まで | 無制限 | 無制限 |
ファイル容量 | ワークスペース全体で
最大5GB |
メンバーごと10GB | メンバーごと20GB |
ビデオ通話 | 1対1
画面共有NG |
グループ通話
最大15名 画面共有OK |
グループ通話
最大15名 画面共有OK |
カスタマーサポート | スタンダードサポート | 年中無休・24時間体制 | 年中無休・24時間体制 |
フリープランはメッセージ送信数やメンバー数に上限はなく、基本機能も十分に使えます。
ただし、以下の点に不便に感じる場合は有料プランへの加入が必要でしょう。
- メッセージの検索・閲覧が10,000件までだと、確認したい内容が見れず業務がスムーズに進められない
- ファイルストレージが5GBだと業務に支障が出る
- 連携するアプリを厳選しても、10個以上になる