ChatWorkを無理やり階層(ツリー)表示させる方法

「ChatWorkを階層表示する方法は無いの?」
「チャットを無理矢理にでもツリー表示させたい」

この記事は、そんな方へ向けて書いています。

先取り結論

  • ChatWorkには、有料プランも含め階層(ツリー)表示機能は無い
  • カテゴリー分け、複数アカウント運用といった仮の解決策は存在
  • スプレッドシートに無理矢理落とし込むことは可能

ChatWorkでは階層表示できない

ChatWorkのカテゴリーやグループを、まるでFinderのようにツリー表示したいと考えたことはありませんか?

  • 一覧で把握できるので非常に見やすい
  • 階層関係がわかりやすく管理しやすい
  • 通知元もわかりやすく反応の判断コストが低い

階層(ツリー)表示には多くのメリットがあります。

ChatWork公式に、「チャット一覧をツリー表示してほしい」という要望がありました。

貴重なご要望をいただきまして、誠にありがとうございます。
確かにツリー状の表示機能は大変便利だと思います。

具体的でわかりやすいご提案をいただきまして感謝申し上げます。
いただきました内容をもとに今後の開発を検討してまいります。

チャット一覧の表示方法をツリー状にしてほしい – Chatworkに関するご意見・ご要望

こちら回答が2015年12月15日(火)となっており、未だに対応されてないので、今後も対応予定は無さそうです。需要が無いのでしょうか。

ただ、Slackや別のウェブサービスに慣れている方は、ChatWorkのチャット一覧をツリー表示にしたい、という欲求は大きいはず。

ツリー表示の応急対策

場当たり的な解決策として「カテゴリ分け」「複数アカウント」があります。

カテゴリ分けが一番近いのですが、こちらツリー表示することができず、カテゴリー間の移動ごとにクリックする必要があります。

カテゴリー間の移動が多い方にとってはこのワンクリックの切替が非常に面倒ですし、重要なメッセージを逃す可能性も。

また、複数アカウントを使う方法もありますね。

ChatWorkのデスクトップアプリ上で簡単に切り替えることができますが、結局こちらも以下のような問題が発生してしまいます。

  • 同一組織でも、人によって教えるアカウントを分ける必要がある
  • 同じグループに2つのアカウントで参加するミスが起きる
  • 重要なメッセージを見落とす可能性が非常に高い

もし、上記のどちらかで対応出来たとしても、一覧性や管理性といった側面が失われてしまい、本末転倒ですね。

理想は上記のように階層分けされていて、かつ切替の必要が無い状態ですね。

1階層のツリー表示であれば、macのFinderやGoogleDriveにおけるフォルダツリーをイメージしてもらえばわかりやすいです。

ChatWorkを無理やり階層表示する方法

無理矢理にでもChatWorkをツリー表示するために、GoogleSpreadsheet(グーグルスプレッドシート)を使用してみることにしました。

まずはスプレッドシートに、分けたいカテゴリーと、それぞれに組み込みたいグループ名を書いていきます。

それぞれのグループの「ルームID」を調べます。

グループチャット画面右上の歯車マーク>「グループチャットの設定」から閲覧できます。

以上のように、グループ名の右にルームIDをコピー&ペーストしていきましょう。

ブラウザでのグループチャットURLはこのような形式。

https://www.chatwork.com/#!rid●●

●●の部分がルームIDですね。

ハイパーリンクを付与する関数「=HYPERLINK()」を使用して、「https://www.chatwork.com/#!rid」ルームIDをつなげていきます。

上記のように、それぞれのグループ名にハイパーリンクを付与できました!

しっかりリンクも飛ぶか確認してみましょう。

以上のように、無事カテゴリー分けされた中のグループチャットに飛べました!

多少見やすくして、完成です!

スプレッドシートを用いたグループ管理の是非

かなり無理していますし、現実的に使えるかどうかすら怪しいラインですが、こういったメリットがあります。

  • 一覧性は確保できる
  • 3段以上の階層化も可能

軽く触ってみたところ、かなりのデメリットが出てきました。

  • そもそも通知が見れない
  • ブラウザで開くことになるのでその分問題が起きやすい
  • ルームIDを一つ一つコピペしていくのが面倒
  • グループが1つ増えるたびに作業が必要

結局のところ、通知を見ることができないのが一番の問題ですね。

また、ブラウザで開くため、ショートカットが競合してしまうのも問題です。

また、管理について、グループの数や増減によって工数が大きく変わってきます。特に、グループの追加、削除のたびにスプレッドシートを編集することになります。

以上のように、スプレッドシートでのChatWorkグループ管理はあまり得の無い行為でした。

本日は、ChatWorkを無理矢理ツリー表示にしてみました。

マイナス面が目立ちましたが、うまくGoogleAppsScriptで連携させたり、ChatWorkのAPIを有効活用することによって、様々なことが出来るはずです。もし本当に必要であれば、社内のエンジニア様にたずねてみましょう。

最後まで読んでいただき、ありがとうございました。

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