「シヤチハタクラウドがどんなサービスなのか知りたい」
「電子契約サービスに興味がある」
この記事は、そんな方へ向けて書いています。
先取り結論
- シヤチハタクラウドは導入企業数が60万件を超える電子決裁サービス
- 電子印鑑・電子署名が利用でき、セキュリティー性が高い
- 1人あたり110円のプランと330円のプランがある
目次
シヤチハタクラウドとは?
シヤチハタクラウドとは「シヤチハタ株式会社」が運営する、クラウド型の電子決裁サービスです。
「BPS(ビジネスプロセスそのまんま)」がコンセプト。
今まで紙で行っていた決裁業務を、パソコンやスマートフォンで完結できるため、リモトーワークに向いています。
サービス内容
シヤチハタクラウドは出社してハンコをもらわなくても、申請・承認・決裁ができるサービスです。
社内文書はもちろん、見積書や請求書、取引先との決裁文書など、あらゆる文書に対応しています。
電子署名・電子印鑑が利用できるため、インターネット上で作成した書類をいちいち印刷してハンコを押す必要もありません。
シヤチハタクラウドの電子印鑑には、改ざんやなりすましを防ぐために以下の機能が設けられています。
- 電子印鑑ごとに固有IDを発行
- 捺印の履歴記録
これにより、安心して電子印鑑を使用できます。
また、外部のクラウドストレージサービスとの連携も可能です。
連携することにより、ファイルのアップロード・ダウンロードが行えます。
連携可能なサービスは以下の通りです。
- Box
- OneDrive
- Google Drive
- Dropbox
料金
シヤチハタクラウドの料金プランは2つあります。
- 基本パック(印面ライセンス)
- Businessパック
月額固定費ではなく、利用する人数に応じて金額が変動するため、自社に合うようにカスタマイズできます。
パックの違いは以下の通りです。
基本パック | Businessパック | |
1人あたりの料金(月) | 110円(税込) | 330円(税込) |
使える機能 | 利用人数分の電子印鑑 | 利用人数分の電子印鑑 |
Word・ExcelのPDF変換 | Word・ExcelのPDF変換 | |
ファイル保存(1年間) | ファイル保存(1年間) | |
承認者による文書ファイル追加機能(1回覧につき5タブまで) | 承認者による文書ファイル追加機能(1回覧につき5タブまで) | |
マイページ | マイページ | |
回覧ルートの保存 | 回覧ルートの保存 | |
添付ファイル機能(1回覧10ファイルまで) | 添付ファイル機能(1回覧10ファイルまで) | |
スマートフォンネイティブアプリ | スマートフォンネイティブアプリ | |
掲示板 | 掲示板 | |
添付ファイルの社外非表示設定 | ||
二要素認証 | ||
IPアドレス制限 | ||
電子署名 | ||
BOX自動保存 | ||
入力フォームテンプレート | ||
改ページプレビュー |
契約は年単位・印面ライセンスが10単位で行います。
7人でシヤチハタクラウドを契約する場合
- 氏名印:個人が使う印鑑
- 共通印:会社印・角印・代表印・部署名入り日付印など
氏名印は稟議書の承認などに使用できます。
共通印は決裁や会社としての取引に使用できます。
上記の場合、氏名印が7個、共通印が2個で合計9つの印面ライセンスが必要になります。
印面ライセンスは10単位で契約を行うため、料金は以下の通りです。
初期費用 | 基本費用 | 追加印鑑数 | 合計費用 | |
基本パック(印面ライセンス) | 0円 | 110円×10ライセンス×12ヶ月=13,200円 |
0円 |
13,200円 |
Businessパック | 0円 | 330×10ライセンス×12ヶ月=39,600円 | 39,600円 |
支払い方法は以下の通りです。
- 銀行振込
- クレジットカード(VISA・MasterCard・American express)
さらに、シヤチハタクラウドには有償オプションがあります。(税込表示)
Businessプランで契約した場合は、既に含まれているオプションもあります。
オプション名 | 説明 | 1人あたりの費用 |
二要素認証 | 通常のログインID、PWに加え、ログイン時に必要なアクセスコードを発行。セキュリティの強化に。 | 110円※ |
IPアドレス制限 | シヤチハタクラウドに接続するIPアドレスを制限する。 | 110円※ |
電子署名 | 事業者立会人型の電子署名を文書に付与。 文書の非改ざん性を証明する。 |
110円※ |
SMAL認証 | SAML2.0ベースで開発をしており、HENNGE、AzureAD、G-suiteのシングルサインオンなど連携が可能になる。 ※ 上記以外のシステムを利用している場合は、問い合わせが必要。 |
110円 |
SMAL認証設定 | SAML認証に関わる初期設定費用。 | 33,000円 |
タイムスタンプ署名 | 認証局が発行をするタイムスタンプを文書に付与。文書の存在証明と非改ざん性を証明する。 ※ タイムスタンプの利用には、電子署名またはBusinessパックの購入が必要。 ※ タイムスタンプの発行が契約数を超えた場合も利用可能。ただし、超過分は追加でご請求される。 |
3,300円 |
BOX自動保存 | 回覧完了文書が自動で指定のBoxのフォルダに保管される。 | 110円※ |
入力フォームテンプレート | よく使う書類(定型の記載内容)の登録ができるテンプレート機能。 | Businessパック専用 |
入力フォームテンプレートプラス | 通常のテンプレート機能に加えて、テンプレートで入力したデータのCSV出力が可能。 | 110円 |
文書長期保存 | サービス契約中、文書を無期限で保管できる。文書名、キーワードで保管文書の検索が可能。 | 110円 |
長期保存文書検索 | 保管する文書に取引情報(インデックス)を付与し、その情報を基に検索が可能。 ※長期保管文書検索の機能を利用するには「文書長期保管」機能の購入が必要。 |
110円 |
スケジューラ | 個人のスケジュール管理・予定の共有・設備の予約等ができる。 | 110円 |
カレンダー連携 | スケジューラとiPhoneカレンダー(iOSカレンダー)を連携できる。 ※ カレンダー連携機能の利用は、スケジューラオプションの購入が必要。 |
110円 |
Office捺印 | クラウド上に登録した印影データを利用し、ローカルな環境にて電子印鑑の押印ができる。 | 110円 |
改ページプレビュー | Excelファイルをアップロードする際、アップロードするファイルの表示範囲を任意で設定できる。 | 110円※ |
※がついているオプションはBusinessプランにデフォルトで含まれています。
有償オプションも、シヤチハタクラウドを利用している全員分の購入が必要です。
とはいえ、決裁者のみ購入し、必要な時にアカウントを代わりに使うこともできます。
オプションは企業の規模や必要性を重視しながら選択しましょう。
導入企業例
シヤチハタクラウドを導入している企業の一部を紹介します。
- Peach Aviation 株式会社
- 象印マホービン株式会社
- 名古屋商工会議所
- 岡山大学病院
- 株式会社富士通エフサス
- グローブライト株式会社
- 高松建設株式会社
- 日本証券金融株式会社
- 学校法人十文字学園 十文字学園女子大学
シヤチハタクラウドは、格安航空会社のPeach Aviation 株式会社や、水筒でお馴染みの象印マホービン株式会社などの有名企業に導入されています。
さらに、病院や学校、官公庁でも導入されており、幅広い業界で使用されていることが分かります。
導入数は60万件を超えているため、シヤチハタクラウドは信頼性が高いサービスと言えるでしょう。
シヤチハタクラウドのメリット・デメリット
メリット
- クラウドサービスのため、インターネット環境さえあればどこでも利用できる
- 今まで紙で行っていたフローをそのまま運用できる
- セキュリティー機能が高い
シヤチハタクラウドはクラウドサービスのため、社用パソコンだけでなく、タブレット・スマートフォンなど、インターネット環境さえあれば、すぐに利用できます。
また、紙媒体で行っていたフローをそのまま運用できるため、シヤチハタクラウドのために新しくフローを作成する必要がありません。
導入後すぐに使い始められるのもメリットですね。
シヤチハタクラウドでは二段階認証が導入されているため、通常のID・パスワード認証よりも不正ログインを防げます。
デメリット
- 契約が10名単位しかない(支払い方法が銀行振込の場合)
- サポートされているブラウザが少ない
シヤチハタクラウドでは、契約が10名単位となります。
しかし、クレジットカード決済の場合、1名単位での契約ができるようです。
できるだけコストを抑えたい方はクレジットカード決済をおすすめします。
また、シヤチハタクラウドを利用するブラウザは下記の通りです。
Windows | Microsoft Edge / Google Chrome |
Mac | Safari |
iOS | Safari |
Android | Google Chrome |
例えば、MacでGoogle Chromeを使ってシヤチハタクラウドを利用して、何かトラブルが起こった場合、サポートを受けられません。
正しく動作しない場合もあるため、対応しているブラウザを使用する必要があります。
電子契約サービスのメリット・デメリット
メリット
- 時間や場所にとらわれず、契約が完了する
- 大幅にコストカットできる
デメリット
- 電子契約に対応していない企業もある
- サイバー攻撃にあうリスクがある
電子契約についてはこちらの記事で詳しく解説しています。
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シヤチハタクラウドの類似サービスとの比較
シヤチハタクラウドの類似サービスは下記の通りです。
- ニンジャサイン
- ジョブカンワークフロー
- クラウドサイン
類似サービスの特徴は下記の通りです。
ニンジャサイン
- 契約書の作成・管理、電子契約締結が行える
- 弁護士が監修している
- ワークフロー(業務の流れの図式)も作成できる
ジョブカンワークフロー
- 社内のあらゆる申請書をクラウド管理できる
- クリックひとつで承認できる
- 承認経路を細かく作成できる
クラウドサイン
- 電子契約を利用している企業の80%が利用している
- 紙面での作成が法律上義務付けられているものを除き、ほぼ全ての種類の契約書等を作成することが可能
- 二要素認証を行った上で書類の同意を求められる
さらに、機能を比較すると下記のようになります。
シヤチハタクラウド | ニンジャサイン | ジョブカンワークフロー | クラウドサイン | |
初期費用 | 0円 | - | 0円 | - |
料金形態 | 1ライセンスあたり330円 | 月額19,800円(最大6人) | 1人あたり330円 | 月額30,800円(人数無制限) |
送信件数ごとの費用 | × | × | × | 220円 |
電子印鑑 | ○ | ○ | × | × |
電子署名 | ○ | ×(有料オプションで利用可能) | × | ○ |
添付ファイル機能 | ○ | ○ | ○ | ○ |
スマートフォンでの使用 | ○ | ○ | ○ | ○ |
テンプレート機能 | ○ | ○ | ○ | ○ |
二要素認証 | ○ | ×(有料オプションで利用可能) | × | ○ |
IPアドレス制限 | ○ | ○ | ○ | × |
※シヤチハタクラウドはBusinessプラン、ニンジャサインはLight Plusプラン、ジョブカンワークフローは有料プラン、クラウドサインはcorporateプランで比較しています。
シヤチハタクラウドでは、30日間のトライアル期間があります。
トライアル期間中は下記の条件でシヤチハタクラウドを利用できます。
- 無料
- 人数無制限
- 氏名印や認印が利用可能
- 有償オプション機能も一部利用可能
トライアルの申し込みには会社情報や担当者情報を入力します。
クレジットカードや口座を登録する必要はありません。
シヤチハタクラウドまとめ
- シヤチハタクラウドは導入企業数が60万件を超える電子決裁サービス
- 電子印鑑・電子署名が利用でき、セキュリティー性が高い
- 1人あたり110円のプランと330円のプランがある